前回「水つけパスタ」に挑戦しましたが、そこで水のみではパスタは作れないという結論に至ったので、今回は水つけから最後に少し加熱する「ワンパンパスタ」に挑戦したいと思います!
最小限の水と、最小限の加熱で美味しいパスタは作れるのでしょうか!?
乞うご期待です!
1. なぜ加熱しないとパスタは食べられないの?
まずは、前回水つけのみでのパスタ調理に挑戦しようとしましたが、なぜ加熱していないパスタは食べることができないのか、というところからお話ししていきたいと思います!
デンプンの糊化(こか)
パスタなどの主な材料である小麦粉は70%以上の成分がデンプンです。
そのデンプンは保存性が高い性質がありますが、これを食料として栄養を取り込むためには元々の紹介しにくいデンプンから、食べやすいデンプンに変質させる必要があります。
食べやすいデンプンに変えるのが糊化(こか)という現象です。
糊化するには水分と熱が必要ということです。
お米を炊いてご飯にしたり、パンに水を加えて焼いたりするのも同じことだよ!
消化不良を起こす
胃にはデンプンを分解する消化酵素がないため、加熱せずに食べると消化不良を起こすことがあります。
胃もたれ、胃痛、胸やけ、げっぷ、下痢などの症状が起こる場合があるので加熱せずに食べることは控えましょう。
2. 使用するパスタの紹介
今回も使用するのは「麦の匠」の1.6mmパスタです。
こちらはふるさと納税での購入が可能です!
茹で時間は通常7分。
3. 準備するもの
- パスタ(麦の匠) 一束
- ジップロック
- 水 500ml
- ソース(市販のもの)
- フライパン
- カセットコンロ
これらを準備し、実験を開始します!
4. 実験開始
開始時 – 水投入
今回も前回同様ジップロックにパスタを入れ、パスタが浸る水を入れます。
災害時を想定して、最低限必要な水500mlを投入します。
通常パスタを茹でる際には一束あたり2リットルほどの水が必要ですが、4分の1の水の量で十分なので水の節約にもなります!
ジップロックをしっかりと閉じて、常温で放置します。
1時間後
パスタの色が白く変わってきました。
持ち上げてみるとふにゃっと柔らかくなっているのがわかります。
炒める
いよいよフライパンで炒めていきます。
フライパンに麺を投入し、つけていた水も少々一緒に入れていきます。
加熱すると程なくして麺の色が白から黄色っぽい色へ変わっていきます。
色のbefore after
美味しそうな色に変わっているのがわかります!
パスタソース投入
麺に火が通ったのでパスタソースを入れていきます。
今回はマ・マーのカルボナーラ味を使用。
沸騰しているところへそのままソースを流し込んでいきます。
この時点で美味しそう。
出来上がり〜!!
美味しそうに出来上がりました!
ここまでの加熱時間は3分58秒。
本来であればゆで時間7分の麺なので、水が沸騰するするまでの時間を合わせると
10分ぐらい加熱が必要なところ、およそ半分以下の加熱時間で調理することができました。
大幅なガスの節約にもなりました!
「味は普通にゆでたものと同じで美味しい〜!」
水もガスも節約できて一石二鳥
災害時にはこういう調理の仕方を知っておくと色々な食べ物を最小限の資源で作れるから便利だね〜
4. 調理結果のまとめ
前回の水つけパスタの実験では加熱しないと食べられないということがわかったので今回はフライパンを使ってワンパンパスタに挑戦してみました!
結果としては、通常の調理方法よりも水1,500ml・加熱時間5分の節約になり、格段に省資源で調理完了することができました!
いつも食べ慣れているものも調理方法を工夫すれば、災害時でも同じように食べることができますね。
災害時には食べるものが偏ってしまう恐れがあるので、日頃からこういった調理方法を知っておくと、もしもの時に色々なバリエーションの食事が楽しめます。
5. おまけ
今回、干ししいたけを持ってきてくれたので入れてみたらめちゃくちゃ美味しかったです。
水つけパスタの余った水と干ししいたけを加えて混ぜるだけです。
しいたけの旨味も出て美味でした。
干ししいたけのストックも良いなと思いました。
ぜひお試しあれ〜。