防災の観点から、非常食の準備は重要です。
かんたんに準備できる食事は大きな安心材料となります。
そこで注目したのが、日本の伝統食である「餅」。
実は餅には、非常食として嬉しい特徴がたくさん!
今回は、明日かも編集チームで、餅を非常時にどのように活用できるのかを実験してみました。
なぜ餅が注目?~意外な保存食としての実力~
餅には、非常食として魅力的な特徴がずらり
長期保存が可能(真空パック品は常温で約1年!)
- かさばらない
- 高カロリーでお腹が満たされる
- 値段も手頃
しかし気になるのが、「災害時に本当に食べられるの?」という点。水だけで戻せるのか、お湯が必要なのか…徹底検証してみました!
餅は水で戻るのか?
準備するもの:ジップロック・切り餅・水(常温)
検証開始!
ジップロックに餅と水を投入。
①30分後 – 1回目チェック
変化がない。かたい。力を加えると柔らかくなったとは言い難い。
②1時間後– 2回目チェック
固い。まだまだカチカチ…希望が見えない。絶望。
③90分後-3回目チェック
だめだよ。全然あかん。
端っこに少しだけ半透明感があるけど、食べられそうにない。
結論:餅は水では戻らない!(涙)
※なんと、24時間後でも状況は変わらず…、固いままでした、、、
餅はお湯で戻るのか?
気を取り直して、今度はお湯で挑戦!
準備するもの:蓋ありサーモス・切り餅・お湯
※災害時を想定して、少量のお湯で戻せるようにTHERMOSのカップを使用しました
検証開始!
劇的な変化が!
①1分経過
少し端が柔らかくなった
②2分経過
まだ同じ感じだったのでさらに待つ。
③5分経過
箸で持ち上げると曲がるくらいのやわらかさ になる。
④7分経過
箸で割れた!(感動)
ほんのりびよーん!そのままで美味しく食べられた。
今回の実験で、餅は少量のお湯さえあれば、充分に満足のいく非常食になることがわかりました。
どれくらい食べれば良い?栄養面でも優秀!カロリー計算
切り餅1個(約50g)のカロリーは約110~120calです。
丸もち(約35g)は約70~80calだよ!
💡 豆知識 一食あたりの適量
女性の1日の推奨カロリーが1800kcalの場合、一食あたり600kcalが目安となります。餅2~3個で適度な量になりますが、餅だけでなく、他の食材とのバランスを考慮することが大切です。
タンパク質やビタミン、ミネラルが不足しないようにの食品と組み合わせて栄養バランスを整えましょう。
餅を使った非常食レシピ
餅は非常食にとても良いのですが、毎日同じ味では飽きてしまうことや、大事なお湯を捨ててしまうことが少し気になっていました。
そして、せっかくなら、おいしく食べたい!お餅を使った非常食レシピをご紹介します。
餅雑煮
①餅をお湯で戻す
②インスタントの粉末だしを入れ、乾燥野菜を加える。
③仕上げに海苔をのせてミネラル補給!
餅入り味噌汁
①餅をお湯で戻す
②インスタント味噌汁を入れる
まとめ
餅は餅は想像以上の実力派非常食!長期保存が可能
- コンパクトで場所を取らない
- お湯があれば簡単調理
- アレンジ自在でおいしい
注意点:水では戻らないので、お湯の準備は必須
栄養バランスを考えて、他の非常食と組み合わせましょう
最近では5年保存可能な備蓄用切り餅も販売されています。気になる方はチェックしてみてください!https://www.echigoseika.com/shopdetail/005000000041/
いざという時の備えに、防災の観点からも、餅を非常食リストに加えてみてはいかがでしょうか?