新たに準備する必要なし!いつもの食を非常食に

もしもの時に備えていろいろ準備しなきゃと思いつつ、なかなか行動に移すのは難しいですよね。

そもそも、
一体何が必要なのか?
どのくらいの量が必要なのか?

いざ備えようと思っても身構えてしまって結局何もできていない、といったことはありませんか?

今回は、非常食をより身近に感じていただくために、「いつもの食を非常食に」と言ったテーマでお話ししたいと思います。

通常、非常事態に備えて非常食を揃えるという考えが一般的ですが、今回はなんとその逆です。
いつもの食事を少し工夫するだけで、非常食に早変わり!

そんなちょっとした工夫を紹介していきたいと思います。

目次

なぜ食事が大事なのか

まず、前提として食べることは、生きることです。
災害時に身の安全を確保したら、次に大切になるのが食事です。

被災地では、電気やガス・水道などが一斉にストップし、交通網が混乱し、食糧や飲料水の生産がストップしてしまいます。

当然、コンビニや食料品店、飲食店なども閉店し、食べ物がいっせいに消えてしまう恐れがあります。又、災害により人々の体とこころの健康が損なわれ、回復が長引きやすい傾向にあります。

慣れない避難所生活により、体調不良ストレス不眠口内炎などの症状が出る場合もあります。

そのような状況が予想される中で、食べ慣れたものを食べるということがこころの不安を少しでも和らげてくれることが想像できるでしょう。

味や美味しさ、食べ方がわかっているいつもの食事は、災害時にも安心して食べることができます。

水分確保のための水は必須です。
水分が不足すると、下記の症状が起こりやすくなります。

・脱水症
・エコノミークラス症候群
・心筋梗塞
・脳梗塞
・便秘


ほっとするようなお気に入りのお菓子なども、安らぎの確保につながります。

食品の選びかた

では、具体的にどのような食品を選べば良いのでしょうか。
食品選びのポイント3選をご紹介します。

  1. 普段から食べ慣れていて、自分の好みのもの
  2. 消費の頻度がなるべく高いもの
  3. 保存期間が比較的長いもの(半年〜1年程度)

まず、「普段から食べ慣れていて、自分の好みのもの」ということで、災害時にはこころが不安定になりやすい中、いつもと同じ食事を摂られることはこころの安定にもつながります。

次に、「消費の頻度がなるべく高いもの」ですが、今注目されている手法として、ローリングストックというものがあります。
これは、普段の買い置きの量を多めにして、賞味期限の近いものから消費し、消費した分をどんどん買い足していくという手法です。

みなさん、非常用の食糧を買ったけれど、久しぶりに見てみたらあっという間に賞味期限が過ぎて食べられなくなってしまっていた、といった経験はありませんか?
消費の頻度が高いものを活用することで、食品が古くならず、食べきられるので無駄にもなりません。

最後に、「保存期間が比較的長いもの」、こちらは常温で半年〜1年程度の保存期間があるものがおすすめです。
あまりにも保存期間が短いものにはストックにはあまり向いていないことと、常温保存できないものは、電気などが止まった際にすぐに食べられなくなってしまう恐れがあります。

事例紹介

それではいよいよ具体的にどのような食品が非常時にも役立つのか、事例をご紹介したいと思います。

茹で時間の短いパスタ

パスタを購入する際に、なるべく茹で時間の短いものを選べば、災害時も短い時間で茹でることができます。
長いパスタを使用する際は、半分に追って茹でれば茹で時間の節約にもなります。
警視庁のXでは水つけパスタなども食べ方が紹介されています。

皿うどん+中華丼のもと

皿うどんの上に中華丼のもとをかければ、即席皿うどんの完成です。
こちらの料理は全て常温で食べることができ、調理する必要がないので、簡単でおすすめです。
中華丼のもとはご飯にかけても食べられるので色々な食べ方ができて便利です。

ロングライフパン

ロングライフパンという言葉を聞いたことはありますか?

非常用の缶入りパンに比べれば賞味期限は短いですが、近くのスーパーなどで入手しやすく身近なため、いつもの食事に取り入れやすくなっています。

最大90日の賞味期限をもつ商品などもあるため、いつものパンをロングライフパンに変えるだけで、いざという時の食糧にすることができます。

フリーズドライの果物、野菜ジュース

災害時には、野菜や果物が入手困難となります。
バランスの良い食事を摂るために、果物はフリーズドライで、野菜は野菜ジュースで栄養摂取しましょう。

フリーズドライの果物は、普段でもちょっと小腹を満たすのにおいしく食べられますし、野菜ジュースは朝食にも取り入れられますね。


長期保存もできるので便利です。

まとめ

今回は、災害時における食事の大切さや、普段の食事を非常食に、というテーマでお届けしました。

災害時には、偏った食事による栄養不足やストレスが原因で免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。それほど食事というのは人々にとって大切なことでもあります。

いつも食べているものを少し工夫するだけで、非常時に焦ることなく、食べ慣れたもので生活を送り続けることができたら理想ですよね。

ぜひ、いつも買っているものを少し工夫したり、いつも食べている食事が非常時にも役立つんだな、という気づきになればと思います。

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